里吉村(読み)さとよしむら

日本歴史地名大系 「里吉村」の解説

里吉村
さとよしむら

[現在地名]甲府市里吉一―四丁目・里吉町・朝気あさけ二丁目・砂田町すなだちよう青葉町あおばちよう蓬沢よもぎさわ一丁目

蓬沢村の北にあり、東境にごり川が南流する。対岸にも一部当村分があった。「甲斐国志」によれば、村名は土地に対する誉め言葉という。「一蓮寺過去帳」には嘉吉三年(一四四三)と推定される一二月二〇日供養の明阿弥陀仏、文明一七年(一四八五)六月五日供養の光一房などに「里吉」の注記がある。天正一〇年(一五八二)一一月七日、塚原六右衛門尉に本領として言上の里吉の四貫文(「徳川家印判状」滋賀中村不能斎採集文書)、一一月二八日には石黒将監に駿河の本領の替地として里吉不動庵分一六貫三〇〇文(「徳川家印判状写」譜牒余録)、一二月九日には田沢久助に本領の里吉のうち一〇貫文の地が各々安堵されている(「徳川家印判状写」記録御用所本古文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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