褒め言葉(読み)ホメコトバ

デジタル大辞泉 「褒め言葉」の意味・読み・例文・類語

ほめ‐ことば【褒め言葉/誉め詞】

ほめる言葉賛辞
歌舞伎で、客席から舞台役者をほめる言葉。江戸時代には上演途中で、決められた観客花道へ上がり、ひいき役者をほめる形式があった。
[類語]賛辞賞詞賞辞頌詞頌辞

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精選版 日本国語大辞典 「褒め言葉」の意味・読み・例文・類語

ほめ‐ことば【誉言葉・褒詞】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほめて言うことば。賛辞。〔書言字考節用集(1717)〕
  3. 近世、歌舞伎で上演中に、見物人が席から立ち上がって役者をほめることばを述べること。また、役者が互いに舞台に出てほめたてることば。特に歌舞伎では儀式化されて、見物人の代表(多く芸者や幇間)が花道に並び芝居掛りのことばで役者をほめた。
    1. [初出の実例]「編笠まぶかに引込でながながとのほめことば」(出典:浮世草子・元祿大平記(1702)八)

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