里松庵一寿(読み)りしょうあんいちじゅ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「里松庵一寿」の意味・わかりやすい解説

里松庵一寿
りしょうあんいちじゅ

江戸時代後期の生け花作家。遠州流春秋軒一葉系の栄松庵一賀の門下ともいわれる。独特な遠州流花留の薬研配 (やげんくばり) を文化8 (1811) 年に案出以後は技術上の無理がなくなり,遠州流の諸分派が古典的方向へと発展文政2 (19) 年にはかなり普及していた。著書に『遠州流挿花意匠』 (24) ,『意匠再編』 (40) がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「里松庵一寿」の解説

里松庵一寿(初代) りしょうあん-いちじゅ

?-? 江戸時代後期の華道家。
江戸浅草にすみ,栄松庵一賀に遠州流の生け花をまなぶ。文化8年(1811)ごろ花配り(花留め)の薬研配(やげんくばり)を考案,創始した。姓は鶴岡編著に「遠州流挿花意匠」。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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