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重力分化作用 じゅうりょくぶんかさようgravitational diffentiation

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岩石学辞典の解説

重力分化作用

一般にマグマの熔融部分から晶出した結晶が分離する方法には重力による沈積が考えられている.結晶の重力沈下によるマグマの分化作用を重力分化作用という[Schweig : 1903].玄武岩マグマから初期に結晶化した鉱物は一般に周囲の液体よりも密度が高く沈降する傾向がある.沈降する結晶の運動をストークスの法則を用いて解析されることがある[Hess : 1960].一般にマグマの下部の温度が高ければ対流があり均質化されるが,密度差で鉱物結晶が沈降したり浮上したりするのはマグマが静かで対流の影響がない状態に限られる.その場合には上部で冷却し密度の大きい結晶が晶出し,その結晶のみが分離して沈降を始める.マグマは下部に向かうにしたがて高温となるので,マグマの組成があまり変化しない場合には,沈降する結晶はマグマに熔融し,マグマは下部ほど密度が大きくなる.その結果マグマ溜まりの内部では上部と下部で組成が変化する.マグマ溜まり内部の組成の異なる層では異なった結晶の組合せの岩石が形成される.一般に沈積岩(cumulate)といわれている岩石は,マグマ中で晶出した結晶がそのまま沈降して堆積したものの集りとされているが,実際には密度が重い組成のマグマが下部に溜まり,大部分の結晶はその場所でマグマから直接晶出したものであると考えられる[鈴木 : 1994].

出典|朝倉書店
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