重畳原理(その他表記)principle of superposition

法則の辞典 「重畳原理」の解説

重畳原理【principle of superposition】

重ね合わせの原理(物理系)*に当たる.

(1) 多くの物理系に適用される一般原理多数独立な力が作用するとき,その効果個々の力の和が作用するのと同等である.

(2) 光学音響学量子論などの同次線形微分方程式で特徴づけられる理論においては,その方程式の解を任意に加えあわせたものも同様に解となるという原理.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の重畳原理の言及

【重ね合せの原理】より

…音波が伝わる空気中の密度の変化のように,場所(x,y,z)と時間tの関数として表される量f(x,y,z,t)が同次線形方程式となるときには,f1(x,y,z,t)という解とf2(x,y,z,t)という解があると,f1f2も解になるという原理。重畳原理ともいう。光の波でも同様であり,2本の光束が交差する場所では両方の光による振動を重ね合わせたもの(光は電磁気力の波なのでベクトルとしての力の和)が各点の実際の振動になる。…

※「重畳原理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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