最新 地学事典 「重複反射理論」の解説
ちょうふくはんしゃりろん
重複反射理論
multiple reflection theory
平行層からなる地盤内を地震波(剪断波)が伝わるとき,地層の境界で反射する波と屈折して透過する波とが,別の地層境界で次々に反射と透過を繰り返しながら伝わって,しだいに複雑な波となる現象を重複反射という。この現象における地震動の波形,地盤内の振幅や応力・ひずみなどを定量的に解析するために,地震波が下方から鉛直に入射するものとして,波動方程式を組み立てた理論を重複反射理論といい,地震基盤面に想定地震波が入力したときの,地表面の加速度・変位・応答倍率などを求める。
執筆者:安田 進・清水 惠助
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

