日本大百科全書(ニッポニカ) 「重質洗剤」の意味・わかりやすい解説
重質洗剤
じゅうしつせんざい
heavy duty detergent
洗剤のうち洗浄力の強い、弱アルカリ性のものをいう。木綿、麻、レーヨン、ビニロンおよびナイロンなどは弱アルカリ性に耐える繊維であるが、これらの繊維を用いた製品で油汚れや垢(あか)汚れの多いものを洗浄するように配合されている。粉末せっけんに炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムのようなアルカリ性塩類を加えたものと、生分解性のよい界面活性剤にトリポリリン酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、ゼオライトが加えられたものがある。このほか、カルボキシメチルセルロース(CMC)が汚れの再付着防止のために、また、タンパク質汚れを落とすためにタンパク分解酵素などが加えられることがある。
[早野茂夫]
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