日本歴史地名大系 「野上新涯村」の解説 野上新涯村のがみしんがいむら 広島県:福山市旧深安郡地区野上新涯村[現在地名]福山市沖野上(おきのがみ)町・緑(みどり)町・花園(はなぞの)町二丁目・光南(こうなん)町三丁目・野上町三丁目・御門(みかど)町一―三丁目野上村の地先に福山湾を干拓して造成された新涯村。沖野上村ともいう。野上村では元和九年(一六二三)に松(まつ)ヶ端(はな)へかけての新涯が築成されているが、それは野上村内であり、その後さらに福山湾を埋立て南側に新涯地が築成された。築造年代は寛永一七年(一六四〇)説、承応―明暦(一六五二―五八)説がある。「福山領分語伝記」の水野勝種時代の記事に「此御代(水野勝種)野上新涯、多治米村新涯、又、川口村新涯も出来申候、此川口新涯出来申候はば、福山の水はけ悪しく相成申すべきと、其節の人々私語申候」とあり、当時すでに完成されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報