野叟独語(読み)やそうどくご

改訂新版 世界大百科事典 「野叟独語」の意味・わかりやすい解説

野叟独語 (やそうどくご)

杉田玄白著。3巻。未刊写本。1807年(文化4)作。《形影夜話》と同趣向の,影法師と自分との問答形式の作。太平に慣れ,柔弱となった旗本奢侈に耽溺している諸大名に憤激し,その根本的是正策を考え,世相論評から進んで幕府政治に対する痛烈な批判を行い,外政に対する積極的手段を論じた書。江戸防備についても論じる。本書はその性質上筐底(きようてい)に秘められ公開されなかった。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一男 片桐

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む