野墓(読み)ノバカ

デジタル大辞泉 「野墓」の意味・読み・例文・類語

の‐ばか【野墓】

野中に設ける墓。野辺の墓。
火葬場
西風のたびたびに―のけぶりかよひ」〈浮・織留・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「野墓」の意味・読み・例文・類語

の‐ばか【野墓】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 野中や野辺にある墓。野山に設ける埋葬地。埋め墓。墓所
    1. [初出の実例]「その姿を其のまま大亀に入て〈略〉野墓(ノハカ)よりすぐに鬠(もとどり)きりて」(出典浮世草子好色五人女(1686)五)
  3. 火葬場。
    1. [初出の実例]「夜半過に葬礼いたします。御くろうながら野墓(ノバカ)御出たのみます」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android