兵庫県淡路島北西部の海岸沿いにある北東―南西走向の右横ずれ活断層。1995年(平成7)1月17日に発生した兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災、マグニチュード7.3)の際に、長さ10キロメートルにわたって、右横ずれ最大2.1メートル、南東側隆起最大1.2メートルの地震断層としての変位を生じた。断層面は南東へ84度傾斜しており、逆断層成分をもつ。地震断層としての野島断層は、淡路島北端部からさらに北東の明石海峡に延び、1995年当時建設中であった明石海峡大橋の二つの主塔の間を抜けた。大橋が北北東―南南西走向であるのに対し、地震断層が北東―南西走向で右横ずれであったため、地震時に二つの主塔が互いに遠ざかるようにずれ動いた。そのため、明石海峡大橋は当初設計されていた長さよりも1メートル長く3911メートルで完成した。
新生代第四紀における総変位量は、右横ずれで1000メートル、南東側隆起で500メートルに達する可能性がある。
[村田明広]
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