野木崎村(読み)のぎさきむら

日本歴史地名大系 「野木崎村」の解説

野木崎村
のぎさきむら

[現在地名]守谷町野木崎

鬼怒きぬ川と利根川の合流点北方に所在。東は大柏おおがしわ村。古代・中世には相馬御厨のうちで、嘉禄三年(一二二七)の平能胤譲状案(新田岩松文書)に「御くりやのうちニ(中略)のけさき」とみえ、相馬義胤から娘の土用御前に譲与されている。貞永元年(一二三二)の将軍藤原頼経家政所下文案(同文書)によれば、土用御前は「下総国相馬御厨内(中略)野介崎地頭職」を幕府から認知され、これらの領地をもったまま新田氏の庶子岩松時兼に嫁している。土用御前没後に領地は子の経兼に伝えられ、弘安元年(一二七八)の道覚岩松経兼譲状写(同文書)によれば、「下総国相馬御厨内野毛崎村」は経兼の妻が一期支配したのちに嫡子政経が相続するよう定められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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