20世紀日本人名事典 「野村秀雄」の解説
野村 秀雄
ノムラ ヒデオ
昭和期の評論家,新聞人 NHK会長;朝日新聞社代表取締役。
- 生年
- 明治21(1888)年1月8日
- 没年
- 昭和39(1964)年6月20日
- 出生地
- 広島県三次市
- 学歴〔年〕
- 早大専門部卒
- 主な受賞名〔年〕
- 新聞文化賞〔昭和38年〕,勲一等瑞宝章〔昭和39年〕
- 経歴
- 国民新聞社を経て大正9年朝日新聞社入社。博覧強記で知られ、政治部長時代、取材体制の近代化、政治記事の刷新に成果をあげた。論説委員、経済、東亜部長、ジャワ新聞社長などを歴任。終戦時の役員総辞職の際、代表取締役として残り、事後処理に当たったが、昭和21年退任した。その後、熊本日日新聞社長、国家公安委員などを経て、33年NHK会長に就任した。NHKでは「アカだ」という非難、圧力に抵抗、また暴力番組追放にも力を入れ、殺人場面は避けるよう指示した。「政治部記者だよ」が口ぐせで、38年新聞文化賞を受けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報