中央新聞(読み)ちゅうおうしんぶん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「中央新聞」の意味・わかりやすい解説

中央新聞
ちゅうおうしんぶん

改進党系の小 (こ) 新聞として創刊され,のち政友会の機関紙となった新聞。『絵入朝野新聞』を母体とした『東京中央新聞』が 1891年8月に改題されたもので,1910年政友会の機関紙となった。シーメンス事件内閣を支持したため読者を失い,さらに関東大震災により衰微した。政友会解党後の 41年1月『日本産業報国新聞』と改題。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「中央新聞」の解説

中央新聞

日本の新聞のひとつ山田風外(孝之介)が創刊した「絵入朝野新聞」を源流とする「東京中新聞」を大岡育造買収・改題して1891年に創刊。国民協会、のち立憲政友会の機関紙となる。関東大震災後の影響で衰退。政友会解党後の1941年、「日本産業報国新聞」となるが、1944年に廃刊

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の中央新聞の言及

【絵入朝野新聞】より

…翌90年6月1日からは《東京中新聞》と改め,文字どおり〈大(おお)新聞〉と〈小新聞〉の中間を目ざした(大新聞・小新聞)。のち大岡育造の手に渡り,91年《中央新聞》と改題。1910年からは政友会の機関紙となった。…

※「中央新聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む