野神山(読み)のがみやま

日本歴史地名大系 「野神山」の解説

野神山
のがみやま

中山なかやま東谷ひがしだに西側にある標高一六〇メートルほどの山で、芋くらべ山とも称し、第二次世界大戦まで中山の共有山であった。例年九月一日(かつては旧暦八月一日)には県選択無形民俗文化財のいもくらべ祭(別称八朔祭)が行われる。康永元年(一三四二)九月二三日の金剛定寺伽藍図(金剛定寺蔵)には、当山に大山祇神が祀られていたが、元亀二年(一五七一)の兵火で焼失した模様で(「金剛定寺縁起」金剛定寺文書)、同神については以後の記録類にはみられない。しかし、いもくらべ祭は嘉応元年(一一六九)に大山祇神の祭祀として始められたと伝え(同文書)、また野神祭の一種で稲作以前の古態を伝えるともいわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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