山子(読み)ヤマコ

デジタル大辞泉の解説

やま‐こ【山子】

《「やまご」とも》きこりなど山で働く人。
山中に住む妖怪。山の精気の凝ったもの、また、猿の年を経たものという。〈和名抄

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大辞林 第三版の解説

やまこ【山子】

やまごとも
きこり・炭焼きなど、山に入って働く人。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

さん‐し【山子】

〘名〙
山中に居住する人。
※正法眼蔵(1231‐53)弁道話「痴人のまへにゆめをとかず、山子の手には舟棹をあたへがたしといへども、さらに訓をたるべし」
② (中国、周の穆王の八駿の一であったところから) 「うま(馬)」の異名。
壒嚢鈔(1445‐46)一「を馬の守りとて馬屋に掛るは如何 猿をば山父と称し馬をば山子と云へば父子の義を以て守りとする歟」 〔列子‐周穆王〕
③ たばねた髪をつつむもの。
※制度通(1724)五「唐人の幞頭ははじめはただにて是を作る。その軟なるを以て木を斫て一の山子をこしらへて前におき名づけて軍容頭と云。山子とは今いはゆる巾子なり」
④ 築山。庭園。〔宋史‐礼志・一六・宴饗

やま‐こ【山子】

〘名〙
① (「やまご」とも) 山林で働く林業労働者の総称。伐木夫のきこり、運材夫の日雇など。
※菅江真澄遊覧記(1784‐1809)「路もなき山なかに分入るは山子とて、などのたぐひ也」
② 投機的な、または冒険的な事業。やまごと。
咄本・諺臍の宿替(19C中)「まんいち山子(ヤマコ)が当らいでこけた所が、わつきはもとのはだかだからなんともねヱのサ」
③ 詐欺師。ペテン師はったりや。
※夜話荘治(1782)二「目本口もと腰本妾、山の神や山子(ヤマコ)に化さるもあり」
④ 山中に住んでいるという妖怪(ようかい)。山の精気の凝ったものとも、猿の年を経たものともいう。すだま。山の神。山の精。〔十巻本和名抄(934頃)〕
⑤ 数村共有の入会地(いりあいち)がある場合、その地元村に対して他の入会村をいう。

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