野辺沢村(読み)のべざわむら

日本歴史地名大系 「野辺沢村」の解説

野辺沢村
のべざわむら

[現在地名]熱塩加納村相田あいた

黒川くろかわ村の北にあり、本村集落は南流する野辺沢川の右岸沿いに位置する。野部沢とも記した。村の南部、金屋かなや村境の野辺沢川右岸にはつそん堰の取入口がある。本村の北西さんくら山南東麓に小名長谷地ながやち新田(現在の三ノ倉集落)があり、北方の野辺沢川上流左岸には赤沢あかさわ赤沢の北西で同川右岸には右衛門小屋えもんこや(現衛門小屋)の端村がある。右衛門小屋は天正年中(一五七三―九二)本村の在地領主横沢丹波の家臣小沢右衛門によって開かれた地といい、また右衛門小屋の北方には猿畠新田さるはたしんでん(猿畑新田)という小名があったが、文化年中(一八〇四―一八)には廃村となっていた(新編会津風土記)。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に野辺沢とみえ、高七九石余。享保一六年(一七三一)五目組村々書上(福島県史)では高二一九石余、反別は田方一四町一反余・畑方一三町一反余、家数・人数は本村三五軒・二一七人、右衛門小屋六軒・三九人、赤沢四軒・二三人、猿畑一軒・四人、長谷地四軒・一六人、馬三〇・駒一を飼育し、漆木役一〇七本・山役金二分・同銀一〇匁・炭役四俵などが課せられていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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