野鉄砲(読み)ノデッポウ

デジタル大辞泉 「野鉄砲」の意味・読み・例文・類語

の‐でっぽう〔‐デツパウ〕【野鉄砲】

[名・形動ナリ]
目当てもなくむやみに鉄砲を撃つこと。
「―打ちしも当たらねばこそあれ」〈浮・諸艶大鑑・五〉
でまかせを言うこと。また、そのようなさまや、その言葉
土器坂かはらけざかの喜作とて、―な親仁おやぢありけり」〈教訓雑長持・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「野鉄砲」の意味・読み・例文・類語

の‐でっぽう‥デッパウ【野鉄砲】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 目当てもなく鉄砲をうつこと。考えもなくむやみに鉄砲をうつこと。
    1. [初出の実例]「のでっぽうの目あてもなく、ぬるっこき犬の石礫をひつかむに似申たごとく」(出典:俳諧・やつこはいかい(1667))
  3. ( 形動 ) 転じて、出まかせの言動。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「今はむかしの物がたり乃〈略〉野鉄炮(ノデッバウ)の高咄(たかはなし)」(出典浮世草子・宗祇諸国物語(1685)序)

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デジタル大辞泉プラス 「野鉄砲」の解説

野鉄砲

日本妖怪江戸時代の奇談集「絵本百物語 桃山人夜話」では、小動物の姿で山中の森に住み、夕暮れになると人を襲い生き血を吸うとの記述がある。

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