野間善左衛門(読み)ノマ ゼンザエモン

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「野間善左衛門」の解説

野間 善左衛門
ノマ ゼンザエモン


職業
能楽狂言方(和泉流)

生年月日
安政3年 12月17日

出生地
熊本

経歴
万延1(1860)年10月熊本細川家舞台で初舞台を踏む。養父没後、明治27年大阪へ出て、10代目野村又三郎に師事し、33、4年頃に上京する。以後、高島弥五郎の率いる三宅派と行動をともにし、東京の舞台につとめる。型に忠実な上品な芸風で、同郷同門の小早川精太郎との息のあった軽妙な演技定評があった。流行を追う着道楽ぶりなど、当時の狂言師には珍しい裕福な生活ぶりだったが、温厚な人柄で誰からも好感を持たれたと云われる。

没年月日
大正2年 12月15日 (1913年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android