金仁問(読み)きんじんもん(英語表記)Kim In-mun

改訂新版 世界大百科事典 「金仁問」の意味・わかりやすい解説

金仁問 (きんじんもん)
Kim In-mun
生没年:629-694

朝鮮新羅の王族将軍。字は仁寿武烈王次男文武王の弟。651年から唐都長安に没するまで七たび唐に渡り,唐帝の宿衛にとどまること延べ22年におよび,唐・新羅間の外交主幹をなした。660年唐高宗の百済遠征軍の副将として唐軍を先導し,661-668年の高句麗遠征時には高宗の命令本国に伝えて新羅軍を統率した。高宗が文武王に代えて金仁問を新羅王に冊封した事件もある(674)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android