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冊封 サクホウ

世界大百科事典 第2版の解説

さくほう【冊封 cè fēng】

王者が冊書をもって諸侯を建すること。〈さっぽう〉ともいう。後世ではたとえば清制の貴妃や親王,郡王,貝勒(ベイレ),公主,夫人等の任命をこの語でよんだように,封侯身分と観念されるものの叙任を意味した。冊封の対象は内臣にとどまらず外族にも及び,倭の女王卑弥呼が曹魏朝から〈親魏倭王〉に封ぜられたり,足利義満豊臣秀吉が明朝から〈日本国王〉に封ぜられたのも冊封の例になる。冊書は本来は竹簡を編綴した竹冊であったが,後世は玉冊や綾錦の類も使用された。

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大辞林 第三版の解説

さくほう【冊封】

古く、中国で冊をもって爵位を授けること。また、その書状。冊封の対象は内臣(国内の臣)にとどまらず、外臣(周辺国の君主)にも及んだ。さっぽう。

さっぽう【冊封】

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世界大百科事典内の冊封の言及

【高句麗】より

…前燕は高句麗が大敗してもすぐ再起するのを恐れ,王母,王妃だけでなく,先王のしかばねまでもち帰った。その後高句麗は前燕に臣従したが,355年前燕は故国原王を冊封して,営州諸軍事・征東大将軍・営州刺史・楽浪公・高句麗王とした。この冊封は前燕が華北に進出するためのものであるが,中国王朝が外臣に内臣の称号を与えた最初のものであり,朝鮮諸国王が中国王朝より冊封を受ける始まりでもある。…

【冊封】より

…後世ではたとえば清制の貴妃や親王,郡王,貝勒(ベイレ),公主,夫人等の任命をこの語でよんだように,封侯身分と観念されるものの叙任を意味した。冊封の対象は内臣にとどまらず外族にも及び,倭の女王卑弥呼が曹魏朝から〈親魏倭王〉に封ぜられたり,足利義満,豊臣秀吉が明朝から〈日本国王〉に封ぜられたのも冊封の例になる。冊書は本来は竹簡を編綴した竹冊であったが,後世は玉冊や綾錦の類も使用された。…

※「冊封」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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