日本大百科全書(ニッポニカ) 「金倉圓照」の意味・わかりやすい解説
金倉圓照
かなくらえんしょう
(1896―1987)
インド哲学者。鹿児島県生まれ。1920年(大正9)東京帝国大学印度哲学科を卒業し、ヨーロッパに留学。1929年(昭和4)東北帝国大学教授、1949年同文学部長、1960年同名誉教授。立正大学教授を経て、1967年宮城教育大学長。1955年『西蔵撰述仏典目録』(共編)で、1963年『印度中世精神史』で日本学士院賞を二度受賞。インド哲学のうちでもとくにジャイナ教と正統バラモン教諸哲学体系の研究に功績をあげた。日本学士院会員。1985年文化功労者となる。著書に『悟りへの道』『インド哲学の自我思想』など。昭和62年1月24日没。
[編集部 2018年5月21日]