金元龍(読み)きんげんりゅう

百科事典マイペディア 「金元龍」の意味・わかりやすい解説

金元龍【きんげんりゅう】

韓国の考古学者,美術史学者。1945年,京城帝大史学科を卒業。ニューヨーク大で美術史を学び,ロンドン大で考古学を専攻する。ソウル大考古人類学を創設し,韓国考古学の基礎を築き,美術史を独立した学問として韓国に定着させた。国立中央博物館館長,ソウル大教授。韓国の遺跡発掘調査にも大きく貢献武寧王陵を発掘して百済の歴史を再評価するきっかけを作ったことは有名である。東アジア的視野で,朝鮮半島の考古遺物,美術を位置づけ,国際的に高く評価される業績を残した。著作に《韓国考古学概説》《韓国美術史》など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android