金剛王院東福寺跡(読み)こんごうおういんとうふくじあと

日本歴史地名大系 「金剛王院東福寺跡」の解説

金剛王院東福寺跡
こんごうおういんとうふくじあと

[現在地名]箱根町元箱根

天平宝字元年(七五七)万巻(満願)建立と伝える箱根権現別当寺。箱根神社境内駐車場付近にあったと推定されている。

「筥根山縁起序」によれば、箱根山には万巻来山以前にも行基が建立した般若寺があり、後に東福寺と称したという。箱根山別当金剛王院東福寺累世(箱根神社文書)には東福寺別当として万巻以降の別当系図を伝えるが、確実な史書に別当名が現れるのは行実からである。「吾妻鏡」治承四年(一一八〇)八月二四日条には「爰筥根山別当行実、差弟僧永実、令御駄餉」とあり、石橋山合戦で敗れた源頼朝を助けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android