元箱根(読み)モトハコネ

デジタル大辞泉 「元箱根」の意味・読み・例文・類語

もとはこね【元箱根】

神奈川県箱根町の地名芦ノ湖の南東岸にあり、箱根神社関所跡がある。

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精選版 日本国語大辞典 「元箱根」の意味・読み・例文・類語

もとはこね【元箱根】

  1. 神奈川県足柄下郡箱根町の地名。芦ノ湖の南東岸にある。箱根神社の鳥居前町として発達し、江戸時代には東海道箱根路が通じ、箱根宿が置かれていた。元箱根温泉があり、湖上遊覧船の発着港でもある。

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日本歴史地名大系 「元箱根」の解説

元箱根
もとばこね

[現在地名]箱根町元箱根

芦ノ湖畔にある箱根権現門前町正保国絵図に「コンケン領」とあり、江戸時代は箱根権現に属した。「風土記稿」によれば、元和四年(一六一八)箱根宿が開かれたため、同宿に対して元を冠したという。本箱根とも記した(箱根関所日記書抜)。「筥根山縁起序」に往古七〇〇余もあったと伝える権現の僧坊のうち江戸時代まで存続した円融えんゆう院・福寿ふくじゆ院・心明しんみよう院・密乗みつじよう院・智行ちぎよう院・禅月ぜんげつ院の六院を中心に、権現に仕える社人・修験者によって門前町が形成された。

享保一五年(一七三〇)仙石原せんごくはら村との山論訴訟状(県史五)には「元箱根宿之儀ハ過半神職ニ渡世仕、軽キ者共ハ右之山ニ薪取、当日を送申より外ニ家業無御座、必死と喝命ニおよひ申候、其上元箱根之儀ハ寒気強キ場所ニ、薪不自由ニ候得ハ寒凌兼」とあり、神職以外は薪取を家業とするために山を奪われては渇命に及ぶと訴えている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「元箱根」の意味・わかりやすい解説

元箱根
もとはこね

神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町の西部地区をいい、箱根神社近くの鳥居前町(門前町)の観光中心街地区をさす。

[編集部]

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世界大百科事典(旧版)内の元箱根の言及

【箱根[町]】より

…古代の箱根山は山岳信仰の聖地で,757年(天平宝字1)には箱根三所権現がまつられたと伝えられる。中世には鎌倉幕府の庇護のもとに栄え,江戸時代に入ると箱根関が置かれ,中心集落の箱根は宿場町として,元箱根は箱根神社の門前町として,湯本は湯治場として発展した。1888年に小田原馬車鉄道が開通し,ついで1900年には小田原電気鉄道(のちの箱根登山鉄道)の路面電車に発展するに及び,近代的な観光保養地として発展を遂げた。…

※「元箱根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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