芦ノ湖畔にある箱根権現の門前町。正保国絵図に「コンケン領」とあり、江戸時代は箱根権現に属した。「風土記稿」によれば、元和四年(一六一八)箱根宿が開かれたため、同宿に対して元を冠したという。本箱根とも記した(箱根関所日記書抜)。「筥根山縁起并序」に往古七〇〇余もあったと伝える権現の僧坊のうち江戸時代まで存続した
享保一五年(一七三〇)の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
神奈川県足柄下(あしがらしも)郡箱根町の西部地区をいい、箱根神社近くの鳥居前町(門前町)の観光中心街地区をさす。
[編集部]
…古代の箱根山は山岳信仰の聖地で,757年(天平宝字1)には箱根三所権現がまつられたと伝えられる。中世には鎌倉幕府の庇護のもとに栄え,江戸時代に入ると箱根関が置かれ,中心集落の箱根は宿場町として,元箱根は箱根神社の門前町として,湯本は湯治場として発展した。1888年に小田原馬車鉄道が開通し,ついで1900年には小田原電気鉄道(のちの箱根登山鉄道)の路面電車に発展するに及び,近代的な観光保養地として発展を遂げた。…
※「元箱根」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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