金剛童子山(読み)こんごうどうじやま

日本歴史地名大系 「金剛童子山」の解説

金剛童子山
こんごうどうじやま

標高六一三・四メートル、竹野郡第一の高山で、丹後半島のほぼ中央に位置する。別名熊野山。東麓を川の上流野間のま川の急流が流れ、西麓には船木ふなき溝谷みぞたに等楽寺とうらくじ集落が点在し、竹野川流域の平野が開ける。北は来見くるみ谷を挟んで小金おがね山、南は高尾たかお山が続く。

丹哥府志」によれば役小角が修行したと伝え、修験道の行場があった。登山路は役行者が山を開いた頃草庵を結んだ所とされる上山じようさん(現丹後町)が基地とされ、往古修験系寺院二十数坊を数え、丹後町との境界の吉野よしの山から金剛童子山への修行路が開かれていたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の金剛童子山の言及

【弥栄[町]】より

…丹後半島中央部に位置する。中央に金剛童子山(613m)がそびえ,東麓を宇川,西方を竹野川が各々北流し,竹野川流域に平野が開ける。金剛童子山は役行者(えんのぎようじや)が開いたと伝え,修験の行場があった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」