金剛輪寺跡(読み)こんごうりんじあと

日本歴史地名大系 「金剛輪寺跡」の解説

金剛輪寺跡
こんごうりんじあと

杜本神社の宮寺で、古義真言宗。十六山安養院と号し、推古天皇の祈願聖徳太子開基と伝える(和漢三才図会)。正平三年の後村上天皇綸旨によると、摂津国葺屋ふきや(現神戸市葺合区)の下司職が「駒谷安養寺」に寄進されている。また、同四年と考えられる一一月一二日の後村上天皇綸旨(金剛輪寺文書)により、安養寺から金剛輪寺への改号が許された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報