金塚村(読み)かなつかむら

日本歴史地名大系 「金塚村」の解説

金塚村
かなつかむら

[現在地名]大野市天神てんじん

大野城下南部にある大野町の枝村の一。天正一八年(一五九〇)三月三日付の中河藤八判物(天満宮文書)は猟の免許状で、そのなかに村名がみえる。慶長六年(一六〇一)の内藤藤左衛門・関根九左衛門連署状(同文書)にも「金塚村鵜遣衆中」とあり、古くから狩猟漁労特権が与えられていた。寛永四年(一六二七)一二月一〇日の松平直政宿老書状(同文書)によれば、大野郡内で当村にのみ雁鴨猟の許されていたことがわかる。また同九年一一月九日の松平直政宿老書状(同文書)に、

<資料は省略されています>

とあり、当時の大野藩の禁猟区を知ることができる。文化一二年(一八一五)の町用留(「大野町史」所収)によれば、真名まな川上流若子わかご村の川堰によって鮎漁ができないので取放してくれるよう町年寄に嘆願している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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