日本歴史地名大系 「金居原村」の解説 金居原村かねいはらむら 滋賀県:伊香郡木之本町金居原村[現在地名]木之本町金居原杉野(すぎの)村の北東、現木之本町の北東端に位置する山村。「かねばら」ともよぶ。東境の土蔵(つちくら)岳に発する杉野川が南西流する。同川上流に枝郷土倉(つちくら)村・堀近(ほりちか)村がある。杉野川源流の登谷(のぼたに)から美濃国境の八草(はつそう)峠(標高七五〇メートル)越(久加越)で久加(くが)村(現岐阜県揖斐郡坂内村)に至る。古くからこの道を媒介として杉野谷と揖斐(いび)川上流地方との通婚や経済的交流があった。鎌倉幕府が滅亡したとき落武者今井又八郎(美濃の人)が当地に来て元弘三年(一三三三)宮(みや)の谷(たに)に氏神八幡神社を建立、宮守となったと伝える(伊香郡志)。寛永石高帳に村名がみえ高六七石余、ほかに割木二六四束・茶一斤、彦根藩領(幕末に至る)。元禄八年大洞弁天寄進帳では人数九〇五、うち寺社方六。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by