日本大百科全書(ニッポニカ) 「金山(町)(山形県)」の意味・わかりやすい解説
金山(町)(山形県)
かねやま
山形県北東端、最上郡(もがみぐん)の町。新庄(しんじょう)盆地の北東縁に位置し、東半は奥羽山脈の神室山(かむろさん)の西麓(せいろく)が占める。1925年(大正14)町制施行。1622年(元和8)最上(もがみ)家改易後、幕末まで新庄藩戸沢氏の領地。藩政時代からスギの植林が盛んで、単位面積当りの石数が全国一といわれた金山スギの美林がある。中心地金山は羽州街道(国道13号)の宿場として発達。林業のほか、農業は米作が中心で、野菜栽培や和牛飼育が盛んである。1982年(昭和57)全国初の情報公開条例(公文書公開条例)を制定した。栗駒(くりこま)国定公園、加無山(かぶさん)県立自然公園の一部。面積161.67平方キロメートル、人口5071(2020)。
[中川 重]
『『金山町史』(1988・金山町)』
[補完資料] |