金春元信(読み)こんぱる もとのぶ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「金春元信」の解説

金春元信 こんぱる-もとのぶ

1626-1703 江戸時代前期の能役者シテ方。
寛永3年生まれ。金春流宗家65代。江戸時代の同流では62代安照につぐ名人といわれた。秘曲関寺小町」を11回も演じたという。元禄(げんろく)16年4月29日死去。78歳。通称八郎法名は即夢。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の金春元信の言及

【金春流】より

…(1)能のシテ方の流派名。かつて竹田郷と呼ばれた奈良県磯城(しき)郡田原本(たわらもと)町西竹田付近を本拠とし,鎌倉時代から初瀬寺に属し,のち春日神社・興福寺に勤仕した円満井座(えんまんいざ∥えまいざ)ののちの名で,大和猿楽四座のうちで最も歴史が古い。竹田の座ともいった。系図では聖徳太子時代の秦河勝(はたのかわかつ)を遠祖とし,現家元まで79代を数えるが,猿楽の家としては,南北朝時代の毘沙王権守(びしやおうごんのかみ)(河勝より53世)あたりを流祖とみてよいであろう。…

※「金春元信」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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