金相場会所(読み)キンソウバカイショ

デジタル大辞泉 「金相場会所」の意味・読み・例文・類語

きんそうば‐かいしょ〔キンサウばクワイシヨ〕【金相場会所】

江戸時代、主に金為替銀為替売買を行うために大坂に設置された取引所。ここでの交換比率が標準相場となった。

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精選版 日本国語大辞典 「金相場会所」の意味・読み・例文・類語

きんそうば‐かいしょキンサウばクヮイショ【金相場会所】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、金・銀・銭三貨の交換売買について、大坂に設けられた取引所。この会所では正金をもってする直取引だけで公許されていた。ここで決定された三貨の比価は、当時の標準相場となっていた。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「金相場会所」の意味・わかりやすい解説

金相場会所
きんそうばかいしょ

江戸時代,大坂にあった金,銀,銭3貨の取引所兼統制機関。寛文年間 (1661~73) に設立。当時の物価は江戸が金建て,大坂が銀建てであったため,3貨の交換が必要となり,ここでの交換比率が基準となった。金銀売買の公認は享保 10 (1725) 年。明治1 (1868) 年,銀建て取引禁止で閉鎖。

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世界大百科事典(旧版)内の金相場会所の言及

【銭相場】より

…1700年(元禄13)11月には金1両=銀60匁=銭4貫文と改定され,これが幕府の法定相場として幕末まで維持された。このように幕府はたてまえとして法定相場によったが,実際には変動相場制となっており,大坂高麗橋や北浜に金相場会所が設けられ,金銀銭の売買のための取引所となった。金銀相場は大名や町人の生活に深い影響をもっていたが,銭相場の変動は庶民の生活に強い影響を与えた。…

※「金相場会所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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