超一流の証券のことで、ギルトエッジ証券gilt-edged securitiesともいう。1694年にイギリスで発行された八分利付国債に金縁があったことに由来し、その後、国債のように金利の支払いが確実で、市価の変動も少なく、しかも現金化の容易な証券を金縁証券とよぶようになった。イギリスでは、コンソル公債を代表とし、そのほか中長期の国債など数種の銘柄があげられる。最近では、債券のみでなく、株式を含めて広く最優良証券に与えられる代名詞のように用いられていた。しかし現在では、国債といえども、債券全般の価格の変動性が高いことから、この用語の積極的な意義は薄れている。
[石野 典]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…単にギルト・エッジともいい,金縁(きんぶち)証券と訳す。名前は1694年発行の8分利付国債が縁を金色にいろどったことに由来する。…
※「金縁証券」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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