金蔵・上井遺跡(読み)こんぞう・うわえいせき

日本歴史地名大系 「金蔵・上井遺跡」の解説

金蔵・上井遺跡
こんぞう・うわえいせき

[現在地名]土成町浦池 金蔵・上井

九頭宇谷くずうだに川によって形成された標高六四―六六メートルの扇状地上に所在する。平成元年(一九八九)四国縦貫自動車道建設に伴う発掘調査が二五三〇平方メートルを対象に実施された。遺構は焼土溜一基・溝一条・炭窯六基のほか、旧石器時代のブロックも一ヵ所検出された。石器ブロックは南北約二〇メートル・東西約一〇メートルの範囲にやや散漫に広がる。遺物サヌカイトとチャートの二種類の石材を利用しており、横長剥片を素材としたナイフ形石器が製作されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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