金蔵寺跡(読み)こんぞうじあと

日本歴史地名大系 「金蔵寺跡」の解説

金蔵寺跡
こんぞうじあと

青蓮院に属し、同院の西に所在した寺。明治初年廃絶(京都府地誌)。永久年中(一一一三―一八)東陽坊忠尋の開基。享保一二年(一七二七)四月、霊元上皇より白銀一千両を受けて本堂を改めた。「山城名跡巡行志」に「初在三条通ノ東、蛭子、中古、移此」とある。「京羽二重織留」に「東岩蔵金蔵寺」とみえ、また「東西十八町南北六町、寺家三坊有」と規模を示す。本尊地蔵尊は俗によね地蔵の名で親しまれ、「山州名跡志」に「貧女アリ。尊崇スルコト久シ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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