金長生(読み)きんちょうせい(英語表記)Kim Chan-saeng

改訂新版 世界大百科事典 「金長生」の意味・わかりやすい解説

金長生 (きんちょうせい)
Kim Chan-saeng
生没年:1548-1631

朝鮮,李朝の学者。字は希元。号は沙渓光山の人。宋翼弼,李栗谷(りりつこく)の門人で,子の金集とともに礼学の大家とされる。学行により推挙されて任官し,日本や後金の侵入の際には軍糧米調達に活躍したが,晩年は郷里で教育に専心し,門人に宋時烈,宋浚吉等を輩出して畿湖学派主流をなした。著書には朱熹の《家礼》に関する諸家の学説を編集した《家礼輯覧》や,《近思録釈意》等がある。諡号(しごう)は文元。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android