金長生(読み)きんちょうせい(その他表記)Kim Chan-saeng

改訂新版 世界大百科事典 「金長生」の意味・わかりやすい解説

金長生 (きんちょうせい)
Kim Chan-saeng
生没年:1548-1631

朝鮮,李朝の学者。字は希元。号は沙渓光山の人。宋翼弼,李栗谷(りりつこく)の門人で,子の金集とともに礼学の大家とされる。学行により推挙されて任官し,日本や後金の侵入の際には軍糧米調達に活躍したが,晩年は郷里で教育に専心し,門人に宋時烈,宋浚吉等を輩出して畿湖学派主流をなした。著書には朱熹の《家礼》に関する諸家の学説を編集した《家礼輯覧》や,《近思録釈意》等がある。諡号(しごう)は文元。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android