日本歴史地名大系 「釜滝村」の解説 釜滝村かまたきむら 和歌山県:海草郡野上町釜滝村[現在地名]野上町釜滝西野(にしの)村の西南、流れを南に変えた真国(まくに)川の西側に位置する。この河床には大小の甌穴(ポットホール)が見られ、この地方ではこれを釜とよび、滝のような懸流になっているのが村名の起源であろう。西北の柴目(しばめ)村から鳥居(とりい)峠を越え真国川に沿って高野山に向かう街道が通り、また村内金剛(こんごう)寺の薬師に参詣する者が多く、「続風土記」は「旅舎も五、六戸あり」と記している。中世の高野山領志賀野(しがの)庄に含まれ、近世も高野山領。天保郷帳によると石高は四六石余。「続風土記」は家数三三、人数一四〇、神社として八王子社と小祠四社(弁財天社・塞ノ森ほか)を記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by