釣り床(読み)つりどこ

精選版 日本国語大辞典 「釣り床」の意味・読み・例文・類語

つり‐どこ【釣床・吊床】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 上の方は床の間の形に造ってあるが、下の床板がなくて、座敷の畳がそのまま続いている簡略な床の間。壁床(かべどこ)
    1. [初出の実例]「二かいはてんじょうつりどこいきにしつらへ」(出典:洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)三)
  3. 網や布地を舟型に作り、両端を柱や立木にかけ、つって寝床とするもの。船の中などで多く用いる。ハンモック。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「Branle-bas! 〈略〉吊牀(ツリトコ)=卸セ 戦ノ準備ノ為ニ甲板ニ出シ胸墻内ニ入ルルノ号令」(出典:五国対照兵語字書(1881)〈西周〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android