つり‐どこ【釣床・吊床】
- 〘 名詞 〙
- ① 上の方は床の間の形に造ってあるが、下の床板がなくて、座敷の畳がそのまま続いている簡略な床の間。壁床(かべどこ)。
- [初出の実例]「二かいはてんじょうつりどこいきにしつらへ」(出典:洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)三)
- ② 網や布地を舟型に作り、両端を柱や立木にかけ、つって寝床とするもの。船の中などで多く用いる。ハンモック。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「Branle-bas! 〈略〉吊牀(ツリトコ)=卸セ 戦ノ準備ノ為ニ甲板ニ出シ胸墻内ニ入ルルノ号令」(出典:五国対照兵語字書(1881)〈西周〉)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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