日本歴史地名大系 「釧路市街」の解説 釧路市街くしろしがい 北海道:釧路支庁釧路市釧路市街釧路川河口部の南岸に形成された町。西から南にかけては海に臨み、それ以外は釧路村に接する。「状況報文」に釧路市街とみえ、真砂(まさご)町・米(こめ)町・浦見(うらみ)町・幣舞(ぬさまい)町・洲崎(すざき)町の五町からなる。明治三年(一八七〇)釧路漁場持の佐野孫右衛門が釧路に籍を置き、奥羽地方や函館近傍から募集して移住させた。同四年長さ五間・幅四間の街路を開いて市区の体裁をなし、米町と号した。同六年七月釧路出張所分局設置、同八年七月これは厚岸(あつけし)出張所釧路派出所と改められるが、同年一二月釧路分署とされる(同一〇年三月廃止、「事業報告」第一編)。明治八年一月郵便局設置。同一〇年頃鹿猟の隆盛により当地は繁栄し、行商人がとどまって営業するようになったという(状況報文)。同一二年釧路郡官立病院が釧路国第一公立病院と改称(新釧路市史)。同一三年四月戸長役場設置。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by