(読み)ショウ

デジタル大辞泉 「鈔」の意味・読み・例文・類語

しょう【鈔】[漢字項目]

[音]ショウ(セウ)(呉)
かすめとる。「鈔略」
写しとる。写し。抜き書き。「鈔本・鈔録」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鈔」の読み・字形・画数・意味


12画

(異体字)抄
7画

[字音] ショウ(セウ)
[字訓] とる・かすめる・ぬきとる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は少(しよう)。〔説文〕十四上に「叉取(さしゆ)するなり」とあり、指先でかすめ取る意とする。〔玉〕に「強取するなり、掠(りやく)するなり」となり、〔書、微子〕の「竊(さうせつ)」は鈔窃、〔礼記、曲礼上〕の「剿(さうせつ)」の剿も、鈔取することをいう。字はまた抄に作る。

[訓義]
1. とる、ゆびではさみとる、かすめる、かすめとる。
2. ぬきとる、ぬきがきする、うつす。
3. すえ、かすか。
4. さつ、紙幣

[古辞書の訓]
名義抄〕鈔 アツム・コノム・シルス・ヌク

[語系]
鈔tsh、抄tsheは声義近く、抄は鈔の後出の字。少に部分、また相連なる関係を示す意がある。語彙は抄字条参照。

[熟語]
鈔引鈔課鈔関鈔却鈔劫鈔撃・鈔巻鈔纂・鈔写鈔胥鈔銭鈔騰・鈔盗鈔突・鈔発鈔暴鈔掠鈔老・鈔録
[下接語]
銀鈔・交鈔・攻鈔・寇鈔・劫鈔・雑鈔・私鈔・詩鈔・手鈔・集鈔・書鈔・条鈔・深鈔・鈔・敵鈔・盗鈔・日鈔・発鈔・宝鈔・暴鈔

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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