抄掠(読み)しょうりゃく

精選版 日本国語大辞典 「抄掠」の意味・読み・例文・類語

しょう‐りゃくセウ‥【抄掠・抄略・鈔略】

  1. 〘 名詞 〙 かすめうばうこと。他人金品を略奪すること。
    1. [初出の実例]「親族死亡子孫数人。常恐被狄徒抄略乎」(出典続日本紀‐霊亀元年(715)一〇月丁丑)
    2. 「斯軍に敵すと云ふにもあらねば辛くして抄掠の危難を免れたり」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
    3. [その他の文献]〔後漢書‐袁術伝〕

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普及版 字通 「抄掠」の読み・字形・画数・意味

【鈔掠】しよう(せう)りやく

かすめとる。〔三国志、魏、鮮卑伝〕軻比能、~弦十餘騎、鈔掠して財物を得るに、付を均にし、一に目に決す。(つひ)に私する無し。故に衆の死力を得、餘部の大人、皆之れを憚す。

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【抄掠】しよう(せう)りやく

かすめ取る。〔後漢書、宋意伝〕臣、鮮(せんぴ)の匈奴伐するを察するに、正(た)だ是れ其の抄掠を利とす。功をに歸するにびては、實に重賞を得るを貪るに由る。

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