20世紀日本人名事典 「鈴木靖之」の解説
鈴木 靖之
スズキ ヤスユキ
昭和期の社会運動家,野口雨情研究家
- 生年
- 明治36(1903)年5月10日
- 没年
- 昭和45(1970)年9月6日
- 出生地
- 茨城県多賀郡華川村(現・北茨城市)
- 別名
- 筆名=鈴木 三四郎,高田 一男,号=北州
- 学歴〔年〕
- 明治学院神学部中退,早稲田大学専門部法科〔昭和3年〕卒
- 経歴
- 早くからアナキズム運動に参加し「北極星」「黒色文芸」「黒色戦線」などの同人となる。昭和6年自宅に農村青年社を創設。10年検挙され、懲役4年に処せられた。出獄後は郷里で炭鉱業を経営し、アナキズムから離れる。戦後は農村塾を主宰。43年には北茨城市議を務めた。一方、同市出身の詩人・野口雨情の研究家としても知られ、戦時中の17年から亡くなるまで書きためた44巻の研究書がある。他の著書に「日本無政府主義運動史」「自治民約論」「日本無政府共産党批判」、「鈴木靖之・アナキズムの論集」(全4巻)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報