鈴虫草（読み）スズムシソウ

デジタル大辞泉

すずむし‐そう〔‐サウ〕【鈴虫草】

１ キツネノマゴ科の多年草。近畿以西の山地に生え、高さ30～60センチ。茎は四角柱で、広卵形の葉が対生する。秋、淡紫色の花が朝に開いて午後には散る。すずむしばな。
２ ラン科の多年草。山地に生え、高さ20～30センチ。葉が2枚対生する。夏、淡紫色の花を総状につけ、花びらの形と色とがスズムシに似る。すずむしらん。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

すずむし‐そう ‥サウ【鈴虫草】

〘名〙

① ラン科の多年草。各地の山地の樹下に生える。高さ一五～三〇センチメートル。葉は長さ五～一〇センチメートルの広楕円形で先がややとがり二枚が根生する。初夏、花茎の先端にまばらな総状花序をつける。花は茶色を帯びた紫紅色で美しく、野草として珍重される。すずむしらん。

② 植物「すずむしばな（鈴虫花）」の異名。〔物品識名（1809）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

鈴虫草 (スズムシソウ)

学名：Liparis makinoana
植物。ラン科の多年草,園芸植物

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」