…一般にはイオンとしてよりも,化合物としてタンパク質等に結合している場合が多い。鉄を含むタンパク質は総称して鉄タンパク質と呼ばれるが,ヘム基(ポルフィリン環に鉄が配位したもの)をもつものと,ヘム基をもたず,SH基を介して鉄と結合しているものの2種がある。前者はヘムタンパク質と呼ばれ,動物赤血球中のヘモグロビン,筋肉中のミオグロビンなどがその例で,おのおの4分子,1分子のヘム基をもち,酸素分子の運搬,貯蔵の役割をしている。…
※「鉄蛋白質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」