複合蛋白質(読み)フクゴウタンパクシツ

関連語 名詞

精選版 日本国語大辞典 「複合蛋白質」の意味・読み・例文・類語

ふくごう‐たんぱくしつフクガフ‥【複合蛋白質】

  1. 〘 名詞 〙 α‐アミノ酸以外に他の有機物を結合している蛋白質の総称。非蛋白質の部分補欠分子族という。生物内に広く存在し、生理的に重要なものが多い。カゼインヘモグロビンなど。⇔単純蛋白質

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「複合蛋白質」の意味・わかりやすい解説

複合蛋白質
ふくごうたんぱくしつ
conjugated protein

加水分解によりアミノ酸以外の物質をも生じる蛋白質。蛋白質には,天然状態で複合形をとるものが多い。グルコースガラクトースマンノース (少量のヘクソサミンを含むことが多い) などから成る多糖類と結合して糖蛋白質となっているもの,脂質と結合してリポ蛋白質となっているものなどはその例である。酵素などでも,補酵素もしくは活性族原子団と結合している場合には,やはり複合蛋白質に含まれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android