鉄鋼輸入規制(読み)てっこうゆにゅうきせい(その他表記)steel import regulation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉄鋼輸入規制」の意味・わかりやすい解説

鉄鋼輸入規制
てっこうゆにゅうきせい
steel import regulation

1984年7月に国際貿易委員会 (ITC) が,通商法 201条に基づく申し立てを受け,厚板など5品目の輸入数量割り当て,関税引き上げなどを内容として,大統領に勧告した輸入規制措置。大統領はこれを退ける一方,対米輸出急増国などと個別交渉を行なうことを決定し,これを受けて日米鉄鋼協議が行なわれ,85年3月「日本のシェアはアメリカの見掛け消費の 5.8%とする」などの最終合意に達した。この合意事項は 89年9月に期限が切れることになっていたが,日米政府間の協議の結果,この対米鉄鋼輸出自主規制を2年半延長することが合意された。なお,93年7月には日本の対米鉄鋼輸出に関する一連ダンピング提訴には決着がついたが,再び 94年5月に日本製電磁鋼板についてダンピングとする認定を下した。

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