鉗狂人(読み)ケンキョウジン

デジタル大辞泉 「鉗狂人」の意味・読み・例文・類語

けんきょうじん〔ケンキヤウジン〕【鉗狂人】

江戸後期の国学書。1巻。本居宣長著。天明5年(1785)成立。文政4年(1821)刊。藤貞幹とうていかんの著「衝口発しょうこうはつ」に反論したもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鉗狂人」の意味・読み・例文・類語

けんきょうじん ケンキャウジン【鉗狂人】

江戸後期の国学書。一巻。本居宣長著。天明五年(一七八五)成立、文政四年(一八二一)刊。藤貞幹(とうていかん)の「衝口発(しょうこうはつ)」が中国、朝鮮史書を無批判に受け入れて日本上代の史実・風俗を論じているとして、古道観に立脚した反論を三五箇条にわたって展開したもの。記紀を論拠として、我が神代の不可思議を無条件に信ずるという態度が顕著であるが、朝鮮史の批判にすぐれる。書名の鉗は「首かせをかける」の意。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android