衝口発(読み)ショウコウハツ

デジタル大辞泉 「衝口発」の意味・読み・例文・類語

しょうこうはつ【衝口発】

江戸後期の史論。1巻。藤貞幹とうていかん著。天明元年(1781)刊。神代年数への疑問など、日本古代史の諸問題を論考したもの。本居宣長の「鉗狂人けんきょうじん」は、本書への反論

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精選版 日本国語大辞典 「衝口発」の意味・読み・例文・類語

しょうこうはつ【衝口発】

  1. 江戸後期の史論。一巻藤原貞幹の著。天明元年(一七八一)刊。初め紀元の六〇〇年延長を説き、以下皇統言語など一五項にわたり、日本古代史の諸般にふれてすべての起源を韓に求めるべきであると主張。斬新な方法・論旨注目に値するが史料批判に欠けるとされる。

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世界大百科事典(旧版)内の衝口発の言及

【藤井貞幹】より

…《伊勢両大神宮儀式帳考註》《好古襍記》《古瓦譜》など著書多数にのぼる。また考古学的方法によって古代の文化を考察した著作《衝口発(しようこうはつ)》が国学者を刺激し,本居宣長が《鉗狂人(けんきようじん)》を著してこれに反駁したことは有名。【南 啓治】。…

※「衝口発」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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