日本歴史地名大系 「鉢の石仏」の解説 鉢の石仏はちのいしぼとけ 新潟県:十日町市真田・樽沢鉢の石仏[現在地名]十日町市真田 鉢鉢集落の西方数町離れた山中にある霊地。境内一千七六〇坪。その主仏は凸字形をした高さ約三尺の自然石。石の正面中央部には縦の凹所がある。もろい石質で、故意に作ったようにみえるが、全体として女陰の象徴と感ぜざるをえない。この石が切石の厨子の中に安置される。その周囲に十三仏をはじめ、庚申供養塔その他百数十体の石仏群が林立する。伝承によると、この霊地は和泉国蔭凉(いんりよう)寺(現大阪府和泉市)の住職明屋有照が発願して寛延三年(一七五〇)に起工し、宝暦一二年(一七六二)に完成したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by