鉱物形態学(読み)こうぶつけいたいがく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鉱物形態学」の意味・わかりやすい解説

鉱物形態学
こうぶつけいたいがく

結晶外形を有する鉱物を対象とする学問。現在は人工物をも取り扱う関係上、結晶形態学に含められることが多い。測角によって結晶面間の角度を測定し、結晶軸を決定して結晶系を確立し、軸率軸角を計算して結晶の理想形態を復元して記載する。結晶の構造決定が行われるようになるまでは、結晶学の重要な一部門であった。現在は、産地や生成条件による形態変化や形態的特徴を比較する作業が重視されている。

加藤 昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android